犬がトイレで失敗!怒るのは逆効果だった!?

2017/09/21

犬がトイレで失敗!怒るのは逆効果だった!?

 

犬を飼い始めたときにするべきしつけの中で重要なもののひとつがトイレトレーニングです。

 

飼い主の掃除の手間を最小限にするだけでなく、犬自身も決まった場所で排泄することで清潔さを保ち、またトイレというものを認識しその場所で排泄できることが本人のプライドを保つことに繋がります。

 

最初のうちが肝心なので、正しいトレーニング方法で覚えさせることが大切です。
一般的なトレーニング方法として、尿や便がついたペットシーツをトイレとしたい場所に置いておくと、においをかいでそこに排泄するようになると言われています。

 

また排泄しそうなとき、犬は床のにおいをかいで場所を探すしぐさをするため、それを確認したら犬を抱えてトイレへ連れて行くのも有効です。

 

ずっと観察しているのは難しいですが、起きてすぐや運動した直後、ご飯や水を口にした後などが比較的尿意や便意を催しやすいため、そのタイミングを見計らうのがお勧めです。
しかし、一回教えただけですぐに成功する子はそうそういません。

 

たいていは何度か関係ないところに排泄してしまい、床や壁を汚してしまうものです。
そのような失敗を見つけたときの対処法として、怒るというのは逆効果です。

 

犬がトイレに失敗した場合に怒る事が逆効果になる2つの理由

1つは、失敗したのをしばらくしてから見つけたときに怒ってもまったく意味がないという理由です。
失敗してから時間が経つと、犬はそれ自体を忘れてしまいます。
そんなときに怒っても、いったい何について怒られているのか分からないままただ悲しい思いをさせるだけになってしまいます。

 

もう1つは、仮に失敗している最中を見つけたとしても、そこで怒ると排泄すること自体を怒られていると勘違いしトイレを我慢してしまう子になる可能性があるためです。

 

「排泄すると怒られる」と認識してしまうと、もっと飼い主の目の届かないところで隠れて排泄したり、散歩で外に出るまでずっと我慢したりするようになってしまいます。

 

そうなると修正はより難しくなり、何より本人の身体への負担が大きくなるためお勧めはできません。

 

犬がトイレに失敗した場合の正しいトレーニング方法

正しいトレーニング方法として、まず失敗しているのを見つけたら顔を見ず名前も呼ばず、黙ってそこをきれいに掃除することです。
臭いや汚れを徹底的に落とし、そこは排泄場所ではないと認識させます。

 

また間違えた場所に排泄しても、黙ってきれいに掃除するのをただ繰り返します。
怒らなくとも声をかけてしまうと、排泄すると飼い主がかまってくれると勘違いし、気を引くためにまた間違った場所で排泄する可能性があります。
また排泄物はできるだけすぐに片付けることで臭い残りを防げます。

 

そして、成功したらとにかく褒めることが大切です。
こちらも、排泄してから時間が経つと意味がなくなりますが、している最中を見つけたら終わるまで待って、終わった瞬間にたくさん褒めてあげます。

 

これらを繰り返すと、ある場所で排泄したときはとても褒めてもらえるけど別の場所ですると褒めてもらえないということに気付き、褒めてもらえる場所で排泄するようになります。

 

便は食糞を防ぐためにもすぐに片付けるべきですが、ペットシーツは尿の臭いがついたままでしばらく残しておくのも有効です。

 

ただしきれい好きの子は汚れたシートの上ではしたがらない場合もあるため、慣れてきたらこまめに替えるように心がけます。

 

犬は人間が思っているよりもずっと純粋で分かりやすい考え方をしています。
人間の方が難しく考えたり、人間の常識で手順を簡略化したりすると、理解できない部分が出てきてしつけがストップしてしまいます。

 

怒らないことと褒めることをうまく使って、しっかりトイレを覚えさせましょう。