犬がトイレ前でうろうろする理由とは
2017/10/13
犬を飼っている人は、犬が排泄の際にトイレの前でうろうろする場面を日常的に目撃すると思います。
ときにはジタバタと激しく動いたり、鳴いたりすることもあるかもしれません。
また、こういった行動を不思議に感じたことがある飼い主さんもいるのではないでしょうか。
実際私が飼っている子も、排泄の際はトイレの前で落ち着きがなくそわそわしたり、周囲のにおいを嗅いだりします。
こういった行動を見ると、これからトイレをするんだなとわかるため、ある意味とても便利なのですが、そもそもなぜうろうろするのか、何か意味があるのか知りたいという人もいるかもしれません。
まず、犬は何の意味もなくトイレの前でうろうろするわけではありません。
ときに大人しく、何の予兆もなく排泄をする子も中にはいるかもしれませんが、実はこういった行動は犬にとっての安全確認の一つです。
排泄をする際、生き物はとても無防備な状態になります。
排泄をしている際に襲われでもしたらとても危険ですし、野生の場合、命にも関わります。
家で飼っている場合、こういった危険はないわけですが、野生の頃の本能が備わっているため、たとえ室内飼いでもこういった行動をとる子は多いです。
特にうんちをする際はおしっこをする際よりも体勢が不安定ですし、時間もかかります。
そのため、とくにうんちをする際はそわそわする子が多いかもしれません。
また、長い年数自宅で飼っている子よりも、家に来たばかりの子のほうがこういった特徴がよく見られます。
そんなとき、一体どうしたのか、初めて家にお迎えした飼い主さんは不安になるかもしれませんが、焦らずに静かに見守ってあげることが大切です。
また、今までは特に問題がなかったのに、時に急に落ち着きがなくなることがあります。
そういったときは、トイレの周りに犬が不安に感じるようなものが無いか、チェックしてあげると良いでしょう。
例えば、気に入らないおもちゃや、嫌な匂いがするものなどです。
排泄の前にうろうろすることは安全確認です。
そんな安全確認をしているときに、もし何らかの理由で落ち着かないと感じるようなものが近くにあったら、どうすればよいかわからなくなってしまいます。
そのため、時に排泄を失敗することもあるかもしれません。
ですが、たとえ失敗しても決して怒らないであげてください。
急に失敗をしたり、落ち着かないそぶりを見せるときは、必ず何かしらの理由があります。
また、ペットシーツの位置を変えても同様の行動を見せることがあります。部屋の模様替えなんかをすると、ペットシーツの位置も変えることがあるかもしれませんが、移動先の場所が気に入らない場合、落ち着きをなくすことがあります。
たとえ近くに気に入らないおもちゃなどが無くても、周りの風景や場所自体が気に入らないことがあるのです。
そんなときは優しく誘導してあげたり、また一からトレーニングを行ってみることも一つの手段です。
しかし、どうしても以前に比べて落ち着きがなくなったり、失敗をすることが増えてしまった場合は、思い切って以前の場所にペットシーツを戻してみると良いです。
戻した途端、失敗することも無くなったし、落ち着きがなくなるということも無くなったという話を耳にすることは珍しくないです。
特に神経質な子だと、こういったことが顕著な傾向にあります。
トイレをする前に犬がうろうろしたり、そわそわすることは案外少なくないですが、あまりに度が過ぎる場合、何かに不安を抱いている可能性が高いです。
そんなときはただの習性だと軽く捉えず、安心して排泄をしてくれるように何かしらの対処法をとってみたり、工夫をしてみることが大切です。